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タシット・ローニン(Tacit Ronin)は2015年12月6日に初出動した、日本の第1世代イェーガーである。名称は“寡黙な浪人”を意味し、タシット(Tacit)は「寡黙」や「無口」を意味する英語で、ローニン(Ronin)は日本語の浪人。破壊されて戦闘不能となるまでに、3体の怪獣を討伐した。
歴史[]
製造[]
タシット・ローニンは環太平洋防衛軍によって製造された、4体目の第1世代イェーガーである。公式な初出動日は2015年12月6日で、コヨーテ・タンゴやエコー・セイバーとともに日本の東京にあるシャッタードームに配属された。[2]
正確な日付は不明だが、カオリとデュック・ジェソップがタシット・ローニンのレンジャーに選出された。[3]
パシフィック・リム:ドリフト[]
2016年6月21日[]
この日、アイタクと戦うため東京湾へ配備。しかし東京湾に降りてすぐにアイタクの猛攻を受け、反応炉に損傷を負った。放射能除去機能がダメージを受けた結果、両パイロットは一時意識不明となる。しかしタシット・ローニンが致命的な損傷を負う前に目を覚まし、反撃を開始した。タシット・ローニンはアイタクの胸を切りつけたが、手首を掴まれ、胸部の装甲に再度ダメージを加えられた。[3]
アイタクはタシット・ローニンを海に沈めてパイロットを殺そうとしたが、駆けつけたコヨーテ・タンゴがアイタクに襲いかかり、タシット・ローニンを解放した。意識が朦朧としていたデュックとカオリは、コヨーテが戦っている間に体勢を立て直した。アイタクがコヨーテを持ち上げた時、タシット・ローニンは再び戦いに加わり、怪獣を一刀両断することに成功した。[3]
2016年7月5日[]
タシット・ローニンはアイタクとの戦いによってシステムに過負荷を起こしたため、コヨーテ・タンゴと同じく修理を受けることになった。カテゴリー2の怪獣ラグナロクがブリーチから出現した際、修理中のコヨーテ・タンゴやタシット・ローニンの代わりに、ビクトリー・アルファが出動した。[3]
しかしビクトリー・アルファはラグナロクの攻撃に耐えきれず破壊され、東京は無防備な状態となった。デュックとカオリはヒカイ司令官やスタッカー・ペントコストに直訴し、システム調整が未完了な状態のタシット・ローニンで出撃する許可を取り付けた。戦場へ運ばれたローニンは剣で怪獣の胸部を切り裂くも、ラグナロクのタックルを受けて水中へ押し倒された。[3]
海に落ちた際、デュックが一瞬だけ気を失い、タシット・ローニンの神経操縦システムもダウンした。しかし両パイロットは脱出を拒否し、海中の戦闘でラグナロクを圧倒した。再び海上へ浮上した後、タシット・ローニンは怪獣を真っ二つにして勝利を掴んだが、デュックとカオリは神経システムの過負荷が原因で、ラグナロクを倒した直後に絶命した。タシット・ローニン自体は、目立った損傷もなく戦いを生き残った。[3]
パシフィック・リム[]
タシット・ローニンはデュックとカオリの死後も現役で活動し、ノヴァ・ハイペリオンと共に大阪またはどこかのシャッタードームに移籍したが、怪獣戦争中(正確な時期は不明)に破壊された。その際、ローニンのボディは真っ二つになり、荒れ果てた都市部に残骸が横たわった。その後、ローニンの残骸はオブリビオン・ベイへ運ばれ、イェーガー計画の退役機や破壊された機体と一緒になった。[4]
性能[]

6連装砲
コヨーテ・タンゴと同様、タシット・ローニンは装甲が薄い代わりに怪獣の攻撃をかわせるスピードと敏捷性を備えていた。タシット・ローニンは反応炉から動力を得ており、両手首に搭載されたファングブレードを武器に、怪獣との接近戦に臨んだ。
タシット・ローニンの戦闘スタイルはシコン・コブシ (牙風風拳)で、必殺技は先崩掌打 (Cobra Strike)である。また、タシット・ローニンは背中の中央に2基のジェットを備えており、ジプシー・デンジャーやクリムゾン・タイフーンと同じく、これによって突撃時の推進力を増しているものと思われる。また、胴体にあたる部分に銃砲を持つ。
怪獣討伐歴[]
タシット・ローニンが単機で、あるいは他のイェーガーの助けを借りて討伐した怪獣の一覧。
怪獣 | 日時 | 場所 | イェーガーのチーム |
---|---|---|---|
アイタク | 2016年6月21日 | 日本 東京 | コヨーテ・タンゴ |
ラグナロク | 2016年7月5日 | 日本 東京 | ビクトリー・アルファ |
名称不明 | 不明 | 不明 | なし |
トリビア[]
- 設定の変動があった際はチリ製ともされていた。東京ではなくてリマのシャッタードームに在籍していたとする資料もある[5]。
- 『パシフィック・リム』小説版でのカタカナ表記はタシット・ロニン。[6]
- 『パシフィック・リム ビジュアルガイド』ではタシット・ローニンのパイロットであるデュックとカオリのファミリーネームが「コヤマダ」となっているが[1]、トラビス・ビーチャムによると、コヤマダはカオリの旧姓である。[7] また、『ビジュアルガイド』翻訳版ではパイロットのDucの表記がデュックではなく「ダック」。
- ビーチャムは2013年7月の時点でタシット・ローニンを『パシフィック・リム』のグラフィック・ノベルに登場させたいと発言していた。[8] タシット・ローニンとそのパイロットたちが実際にコミック『パシフィック・リム:ドリフト』に登場したのはそれから3年後である。
- 企画段階ではジプシー・デンジャーやプーマ・レアルと共に中盤またはそれ以降までのメインのイェーガーであり、液体窒素の他、カテゴリー4のコモドを両断する威力のカットラス・レーザーを胴体から発射する。
- ジプシー・デンジャーがオオタチの尻尾を液体窒素で凍らせたのは、企画段階でタシット・ローニンが、怪獣テングを液体窒素で倒したことの名残りである。
ギャラリー[]
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出典[]
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 パシフィック・リム ビジュアルガイド
- ↑ 2.0 2.1 Pan Pacific Defense Corps: LOCCENT Control
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 パシフィック・リム:ドリフト
- ↑ パシフィック・リム(映画)
- ↑ New Pan Pacific Defense Document Revealed!
- ↑ パシフィック・リム(小説)
- ↑ Travis Beacham: Kaori's Maiden Name
- ↑ Travis Beacham: More Tacit Ronin to come
イェーガー | |
---|---|
第1世代 | ブロウラー・ユーコン - タシット・ローニン - ロミオ・ブルー - ホライゾン・ブレイブ - チェルノ・アルファ - コヨーテ・タンゴ |
第2世代 | ディアブロ・インターセプト - エデン・アサシン - プーマ・レアル - ソーラー・プロフェット |
第3世代 | シャオリン・ローグ - クローム・ブルータス - ヴァルカン・スペクター - ジプシー・デンジャー - マタドール・フューリー |
第4世代 | エコー・セイバー - マンモス・アポストル - ヒドラ・コリンシアン - ノヴァ・ハイペリオン - クリムゾン・タイフーン |
第5世代 | ストライカー・エウレカ - ブレーサー・フェニックス |
第6世代 | ガーディアン・ブラーボ - ジプシー・アベンジャー - タイタン・リディーマー - ノーベンバー・エイジャックス - セイバー・アテナ |
世代不明・その他 | オブシディアン・フューリー - スクラッパー - ヴァラー・オメガ |
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