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『パシフィック・リム』(Pacific Rim)は2013年に公開されたアメリカのSF映画。監督はギレルモ・デル・トロ、脚本はトラビス・ビーチャム。レジェンダリー・ピクチャーズによって制作された本作は2025年の未来の地球を舞台にしており、太平洋に生じた裂け目から出現するモンスター、“怪獣”によって絶滅の危機に立たされた人類の抵抗を描く。本作では、人類が怪獣に立ち向かうために作り出した“イェーガー”と呼ばれるヒューマノイド型の巨大ロボットが重要な役割を果たす。イェーガーは少なくとも2名のパイロットが乗り込んで意識を同調させることによって初めて機動する。主人公であるローリー・ベケットは兄の死をきっかけにパイロットを引退したが、スタッカー・ペントコスト司令官によって怪獣との戦いへ引き戻され、ルーキーの森マコと組んで再びイェーガーに搭乗することになる。
ギレルモ・デル・トロは日本のロボットアニメや特撮映画のファンであり、『パシフィック・リム』の劇中でも日本の伝統的な怪獣映画へのオマージュで、モンスターが「Kaiju」と呼ばれている。『パシフィック・リム』は北米で2013年7月12日に公開され、日本では2013年8月9日に公開された。また、スティーヴン・S・デナイト監督とデル・トロのプロデュースによって続編の『パシフィック・リム:アップライジング』が制作され、2018年に公開を予定している。
あらすじ[]
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キャスト[]
俳優 | キャラクター | 日本語吹替 |
---|---|---|
チャーリー・ハナム | ローリー・ベケット | 杉田智和 |
ディエゴ・クラテンホフ | ヤンシー・ベケット | 土田大 |
イドリス・エルバ | スタッカー・ペントコスト | 玄田哲章 |
菊地凛子 | 森マコ | 林原めぐみ |
チャーリー・デイ | ニュートン・ガイズラー | 古谷徹 |
バーン・ゴーマン | ハーマン・ゴットリーブ | 三ツ矢雄二 |
マックス・マーティーニ | ハーク・ハンセン | 池田秀一 |
ロバート・カジンスキー | チャック・ハンセン | 浪川大輔 |
クリフトン・コリンズ・Jr | テンドー・チョイ | 千葉繁 |
ロン・パールマン | ハンニバル・チャウ | ケンドーコバヤシ |
芦田愛菜 | 幼少期の森マコ | - |
エレン・マクレイン | イェーガーA.I. | |
マーク、チャールズ、ランス・ルー | チャン、フー、ジン・ウェイ・タン | 三宅貴大 |
ロバート・マイエ | アレクシス・カイダノフスキー | 木村雅史 |
ヘザー・ドークセン | サーシャ・カイダノフスキー | 愛河里花子 |
登場イェーガー、怪獣[]
本作にはカメオ登場も合わせ、計13体の怪獣と8体のイェーガーが登場している。
イェーガー[]
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怪獣[] |
制作[]
企画段階[]
2006年2月、ギレルモ・デル・トロがトラビス・ビーチャムのファンタジー作品『Killing on Carnival Row』の脚本を映画化すると報じられたが、この企画が実現することはなかった。[1] その翌年、ビーチャムは『パシフィック・リム』のアイデアを考案した。2007年夏、ビーチャムはサンタモニカ埠頭の近くのビーチをいつものように散歩していたとき、デスマッチを繰り広げる巨大ロボットと巨大モンスターのイメージを思いついたという。ビーチャムは当時を振り返り「まさに霧の中から現れたんだ。巨大な、神々しい姿がね」と語り、それから数年がかりで熟慮を重ねた末、2名のパイロットがロボットに乗り込むアイデアを思いついた。彼は「そのうち1人が死んだら何が起こるだろう?」と考え、「何かを失った者がどんなふうに立ち直っていくか、生き残った者は罪悪感とどう向き合うのか、そんなストーリーが出来上がった」という。[2] 2010年5月28日、レジェンダリー・ピクチャーズが『パシフィック・リム』と題されたビーチャムによる25ページの映画原案を購入したと報じられた。[3]
2010年7月28日、デル・トロの次の監督作は、H・P・ラヴクラフト原作、ジェームズ・キャメロンのプロデュースによるユニバーサル・スタジオ作品『狂気の山脈にて』になると報じられた。[4] デル・トロはレジェンダリー・ピクチャーズとの提携について議論するため彼らと話し合いの場を持った時、この時点ではまだ“ちょっぴり”ではあるが、ビーチャムが執筆した原案に興味を抱いたという。[5] デル・トロはレジェンダリーと合意に達したが、制作スケジュールが立て込んでいたため、『狂気の山脈にて』がキャンセルされた場合にのみ『パシフィック・リム』を監督することに決め、とりあえずは『パシフィック・リム』のプロデューサーと共同脚本を担当することになった。[6] 『狂気の山脈にて』はトム・クルーズの主演が予定されていた。[7]
2011年3月7日、デル・トロが1億5000万ドルの予算やR指定に妥協しなかったため、ユニバーサルが『狂気の山脈にて』の制作を中断したと報じられた。[8][9] 当時を振り返りデル・トロは「あの時、こんなことが自分の身に降り掛かったことは無かったから、その週末は本当に大泣きした」、「弱虫みたいに思われたくないけど、本当に打ちのめされたんだ。あの映画のために泣いたよ」と語っている。[10] 金曜日に『狂気の山脈にて』の企画が流れた後、デル・トロはその次の月曜日に『パシフィック・リム』の監督契約を結んだ。[7]
デル・トロは1年がかりでビーチャムとともに脚本の制作に取り組み、自身も共同脚本家としてクレジットされている。彼は怪獣の誕生や、子どもの視点から見た怪獣の襲撃など、かねてから本ジャンルで見たいと願っていたアイデアを提供した。[11] またクレジットはされていないが、ホラー映画『MAMA』でデル・トロと一緒に仕事をしたことがあるニール・クロスも、『パシフィック・リム』の脚本の見直し作業に力を貸した。[12] パトリック・メルトンやマーカス・ダンスタンも『Monstropolis』という題の個人制作脚本を作っていた時に『パシフィック・リム』制作陣の注意を引き、見直し作業に協力を求められた(クレジットはされていない)。[13] ドリュー・ピアースもまた、クレジットはされていないが『パシフィック・リム』の脚本制作に携わっている。[14]
主要撮影[]
トリビア[]
ギャラリー[]
出典[]
- ↑ Guillermo Del Toro Directing Carnival Row
- ↑ パシフィック・リム ビジュアルガイド pp. 14-15
- ↑ Legendary Pictures Re-Teams With Clash Of The Titans Scribe On Pacific Rim
- ↑ Guillermo Del Toro And James Cameron Ready To Climb ‘Mountains Of Madness’
- ↑ 5.0 5.1 Exclusive Sneak Peak of the Costumes From Guillermo del Toro's Pacific Rim and Interview
- ↑ Quint reports on the latest from Legendary Pictures! Pacific Rim, Mass Effect, Warcraft, Seventh Son, Godzilla and more! Plus a photo tour of the Kubrick Exhibit!
- ↑ 7.0 7.1 "Guillermo del Toro Talks Getting Back in the Director’s Chair, the Evolution of the Script, Creating the World on a Giant Scale, and More on the Set of PACIFIC RIM".
- ↑ Competition For Guillermo Del Toro’s Next Picture: Legendary Preps ‘Pacific Rim’
- ↑ Q&A: Guillermo Del Toro On Why He Will Next Direct Pacific Rim After At The Mountains Of Madness Fell Apart
- ↑ Guillermo del Toro edges toward greater success with ‘Pacific Rim’
- ↑ TONY Q&A: Pacific Rim’s Guillermo del Toro
- ↑ Luther Creator Neil Cross Set to Grow Ghost House's Day of the Triffids Adaptation
- ↑ Pacific Rim Writers Tapped for God of War Adaptation (Exclusive)
- ↑ ‘Pacific Rim’ Production Update From Guillermo del Toro